[チラ裏 1] 日光サーキット 2019/01/08

チラシの裏

ネット・ジャーゴンに「チラシの裏」、略して「チラ裏」というものがあります。某巨大掲示板で、あまりに個人的な出来事や感想を、それも長文を投稿した人がいて、「ここはお前の日記帳じゃないんだ、チラシの裏にでも書いてろ」(「そんなどーでもいいことは、どーでもいいところに書いとけ」の意)と、たしなめられたのが起源とか。

そうなんです。今回から始まる「チラ裏」シリーズは、ブログ管理者である当方の極めて個人的な出来事・・・軽4輪によるサーキット走行・・・の感想を長々と述べる場となります。(4輪のみならず2輪でも、これから初めてサーキットを走る人への手引きになれば・・・という思いも、いちおう、あります)

K4GPへの道

モータースポーツの中で、観戦のみならず自分も出てみたいと、前々から気になっていたのが「K4GP」です。ええ、小さい車を目いっぱい走らせることに好ましいイメージがあって、きっと面白いだろうなあ、やってみたいなあ・・・と。とはいえ、それまで、4輪ではレースはおろか、サーキット走行すらしたことはなく、漠然とした思いに過ぎませんでした。

ある時、私の古い友人で、当店の筑波走行会に精力的に参加しているS波さんと所用で会った際、S660に乗ってやってきたのです。「これでサーキットを走っているんだ」と聞きました。彼は2輪ラリーにも参戦していて、そんなことを聞いても「ふ~ん・・・」という感じだったのですが、S660の話には脳天をドカーンとやられましたね。その場で、「おれも軽スポーツ買うから混ぜて」と口走っていたほどに!

ウエポン選定

S660、魅力的ですね。しかし、さすがにいきなりミッドシップもどうかと・・・手堅くFFのアルトワークスにしました。標準装備のレカロシートが決め手でした(笑)嫁の買い物にも問題なく使えるのも魅力でしたね。

事前のネット情報では、ワークスは値引きは厳しく、ひとケタ万円の値引きで御の字ということでした(当時)。実際、ご立派な販社直営店に行ったら値引きはほぼゼロ提示でした。マージンの大きいはずの大店でこれだから・・・と思いつつも、試しに近所の工場併設的な小さな販売店で見積りをお願いしてみたら、値引き交渉する前に十数万円引いてくれました。もちろん即決です。

ちなみ現行という枠を外せば、サファリラリーを完走したスバル VIVIO が軽スポーツとして人気車です。

僕は〇〇ができない

MT車に乗るのも、まあ30年ぶりなわけでして・・・いや、30年前だってたいして乗ってない。軽トラとかだったし。

4輪にはヒールアンドトーという伝統的技法があります。思い知らされました。簡単にできないもんですねぇ・・・若い時に慣れておくことの重要さを痛切に感じました。悪いことに、20歳頃に骨折した右足首の後遺症で、右足首が開き気味になっており(スキーの直滑降ができない)、その動きもイマイチ、というハンデもしょっていたのです。(オートバイでも、ステップに置いた右足が開いてしまい、右バンク時に小指周辺が接地しやすくあります)

さらにAT車に30年間乗ってきた癖で、油断しているとクラッチを踏まないでシフトをたたき込もうとしてしまう・・・ド素人にもほどがある。もはや、ドラテク以前の問題です!

コースを覚えてから走りましょう

早速、日光サーキットでの走行会に誘われ、ノコノコ馳せ参じましたよ。なんとかなるだろう・・・という甘い読みで。

サーキットまではカーナビがあるから誰でも行けるのですが、コースに入ってから冷や汗ダラダラ。どこをどう走っていいのか分からない。まずコース覚えていないもんな。ネットに落ちているコース図を一見したって、そうそう頭に入るものでもない。これでドラテクが無いんだから打つ手はありません。

数周走ってみて、それはひどいものでした。たまらずピットイン。このままでは動くパイロン以外何物でもない。第1ヒートはこれでリタイヤです。嗚呼、来なけりゃよかった。金も時間も無駄になってしまうのか・・・

捨てる神あれば、拾う神あり、とはよく言ったものです。S波さんは今日からS波師匠に昇格です。こんなとき助手席がある4輪は嬉しいですね。横につきっきりでノウハウを伝授してもらえるのだから。

バイク乗りにありがちではないでしょうか・・・俺はバイクにゃいいセンで乗れるぜっ、というハンパなプライド。そんなものは害悪でしかありません。誰にも最初がある、今がその時、と謙虚になるのって重要だと思います。

ステアリングの握り方が悪い、ステアリングを切るのが遅い、ステアリングを戻すの遅い、ブレーキッ!!もっと強く!踏むの早いんだボケッ・・・などなど、言われたとおりにやればいいだけです(笑)

ラップタイム報告

この表の見方をご説明いたします。

まず全部で6ヒート。各ヒートの枠に、ベストラップあるいは区間ベストを出した周とタイム(太文字)を載せています。「仮想ベスト」とは区間ベストを組み合わせたもの(各ヒート別の6個と全ヒートに跨っての1個(青文字))で、自分はそのタイムを出せるポテンシャルがあるとし、私は目標値として使っています。

実は全ヒート、3速固定で走っています。下手クソなシフトダウンで、エンジンあるいはミッションを壊す恐れがあるという判断からです(笑)サーキット走行においては、ひどく消極的な・・・いや致命的な選択に思われますが、四の五の言っていられません。コーナーの進入と脱出で、苦手な仕事が一つ減るのだから、他のことに集中できる、と前向きに考えることもできるわけです(笑・笑)

これが予想以上に賢明な判断でしたね。3速固定でも50秒台、それも前半に乗せることができることが分かったのです。自画自賛が本意ではありませんが、50秒台はド初心者の乗るノーマル軽のラップタイムとしては、相当に上出来なんです。錆びついているとはいえ、2輪での経験(ツッコミの度胸、ラインどりのセオリー・・・)は捨てたものではなかったのかもしれません。






このカプチーノ・レーサーは40秒を切っています(39.927)。チューンド軽の限界はこの辺りにあるではないでしょうか。

はたして、ノーマル軽はどこまで詰められるのでしょうか?

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