2019/05/11-12 静岡ホビーショー (2/2)

4輪

石原プロ製作のTV映画「西部警察」で撮られた、伝説と言われる「運河越え」のスタントシーンを再現。OH、マニアック!!

件のスタントは、凄腕のドラテクを持つ容疑者が、運河を飛び越えて警察を撒くシーンで使われたのですが、まあ、Zが運河を飛ぶことにストーリー上の必然性は全くなく、ただただ、このドエラいスタントをお茶の間の人々に見せ付け、彼らの度肝を抜きたいと、いう製作側の一心だけが伝わります。

フロントエンジン車の場合、エンジンの重さで鼻先が下に向いてしまうのですが、むしろ極端な尻下がりとなっています。前後のバランスを取るためにトランクに積んだであろう重りはオーバーウエイトだったのでしょう。

違う角度から。(水面にヘリの影が映っています。劇場用なんかではなく地上波の撮影ですよ。OH、ビッグバジェット!!)

さらに違う角度から。

運河の幅は33mとのこと。わずかに飛距離が足らず、対岸の縁に車体後部を打ち付けてしまっているのが分かります。

インパクトの瞬間、ボディ後部は激しく変形し、リアゲートが開いてしまいます。

尻を打った反動で、車体はもんどりうって、路面を転げまわります。

制御不能となった車体は、天下の公道内まですべりこんでしまいます。(劇中では着地に成功し、そのまま走り去るシーンにつなげられています)スタントとしては失敗なんでしょうけれど、見る側とすれば見どころの多いシーンとなっていますね(笑)

ジャンプ台の設営。このような、ただただ徒に危険を追及するだけの撮影に対しても、公道専有許可が出るとは良い時代でした。

対岸はぶつかることを想定してタイヤが張り巡らされていました。

スタントマンは故・三石千尋氏。

三石氏駆るZの脚は、番組スポンサーのエンケイから提供された「エンケイ・ディシュ」で固められていました。

エンケイのHPをみると、「エンケイ・ディシュ」は復刻されているようで、「伝説は、ここから始まった。1968年に発売され、日本のアルミホイールの先駆となったENKEI Dishが現代の製造技術により復活。」と誇らしげなコピーで宣伝されています。
http://www.enkei.co.jp/wheels/neoclassic/enkei_dish/

今更、当時の社外ホイールをクサすのも、いかがなものなのかもしれませんが・・・エンケイのディッシュって、USのレースパーツメーカー、「アンセン」の「スプリント」(現地では軽め穴の形状から「スロット」の愛称)ホイールのモロパクなんですよね。まあ、ホイール業界では昔も今も珍しい話ではないんですが・・・

「トピー工業」も似たようなホイールを出していました。(いくら70年代初頭といえどもダサ過ぎる・・・)

当地でも相当マネられたんでしょう。広告で「コピーキャットは我々の後に着く」と牽制しているくらいです。

この「アメリンカン・レーシング・エクイップメント」のホイールもアンセンのコピーだと思われますが、広告が面白かったのでチョイスしました。

マッハ ’78

西部警察のカースタントと言えば、先の三石千尋氏の盟友、大友千秋氏も知られています。そして大友千秋氏といえば、氏がスタントのみならず主演を果たした「マッハ ’78」が思い出されます。

当時、日米でカースタントブームでありました。(同じ年、バート・レイノルズ主演の「グレート・スタントマン」がヒットしています)それに日本のスーパーカーブームに色気を見せ、さらに恋愛要素をねじ込んだ筋があるようで無い”トンデモ映画”なんですが・・・

なんといっても梶原一騎氏率いる「三協映画」の製作ですから!(武闘派で知られた梶原氏も、根は純文学志向で、三共映画は「地上最強のカラテ」といった得意の格闘技物で手堅く稼いで、本命?の文芸物の不発で稼ぎを吐き出すというパターンを繰り返し、最後はお決まりの迷走・・・)

映画としてはスタッフも演者も素人ぞろいで見るべきところはないのですが、日米対抗のカースタントだけは本物でした。その中でもクライマックスとなるのが、ポルシェ・ターボで空を飛んで海に突っ込むシーンです。先のZのシーンと比較すると面白いと思われ、掲載する次第です。(スタントは主演の大友氏ではなく、日本のスタント第一人者、黒子昭氏とのこと)

クルマが沈まないよう浮袋が装備されています。リアゲートの黄色で丸いのは、落下地点をマークするためのブイでしょう。

さすがリアエンジン車、失速すると尻から落ちていきます。

飛距離は158mで世界記録だったそうです。このポルシェ、その後、どうなったんでしょうね?

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